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原田悠里(キングレコード) 「無情の波止場」  女の強い覚悟をドラマチックに伝える  カップリングは35周年記念アルバム収録曲から [インタビュー]

原田祐里.jpg◆師匠の北島三郎にあやかってデビュー36年目の今年を「36(さぶろう)イヤー」と、特別な1年と位置付けているキングレコードの歌手、原田悠里が2018年2月28日に出した「無情の波止場」は、聴くものにまったく新たな原田を感じさせる1曲である。演歌推薦レコードメーカー倶楽部がCDショップなどに配布する3月度の演歌・歌謡曲ダイジェスト盤の中で「店が良いと思う曲」ベスト10では、ユーザーの評判とともに1位にランキングされている。制作段階から彼女の代表作に、といった思い入れもひと際強い作品でもある。









 歌詞は通常の演歌と比べても倍ほどに長い。中でも ♪ 涙 涙 涙 あゝ枯れても 待っていますと 叫ぶ声 〜 (1番)の、原田自身が印象的というフレーズは最高に気持ちが高まる。前半は抑え気味に歌っているが、「情景を語るように歌う」(原田)この後半部分で、物語は一気に展開する。原田演歌の真骨頂でもある。

 「無情の波止場」は先に曲ができていた<メロ先>であった。岡千秋が書いたそれは「原田の代表作にしたい」と制作スタッフの思いもあって、詞はヒットメーカーの石原信一に依頼された。

原田祐里・無常の波止場.jpg 別れの波止場ではなく、無情のー としたところに、この歌の想いが込められている。
 「無情には引き裂かれる永遠の別れを思わせ、海が2人を引き裂く今生の別れであり、どん底へ突き落とされる悲しさを感じさせます。そんな悲しみを乗り越えて生きていく、といった強い意思も込められており、ある意味この歌は応援歌でもあります」(原田)
 そんな女性の強い覚悟を原田はドラマチックに伝えるのである。

 彼女の地声は低いという。♪ 待っていますと 叫ぶ声 〜 では、声を響かせるため裏声になるという。聴くものにこの歌を心地良くさせ、魅力が一層高まるところでもある。

 誰もがスマートフォンを持ちLINEなどSNSでリアルタイムに連絡を取り合う今、波止場で涙なみだに別れるのは、如何にも時代錯誤の感が強い。ところがこの楽曲を担当したレコード会社のディレクターは「今の時代だからこそ、波止場を舞台にしたい」と、いつも以上の強いこだわりを見せた。

 それがファンの心を捉えた。
 演歌っぽくなくて歌謡曲のようだけど「そこが他の歌とちょっと違っていて、いい歌だね」と、評判も高まる。

■11月頃に大阪でコンサート

 カップリング曲の「我愛妳(ウァアイリー)」は、日本統治時代の台湾でダム建設で農業水利事業に大きな貢献をした日本人技術者の八田與一の妻、外代樹が日本敗戦後に、先に戦死した夫の後を追うように、夫が建設したダムの放水口に投身自殺を遂げた話に感動した原田が、それをテーマに吉幾三に作詞作曲を依頼。

 デビュー35周年記念アルバム「原田悠里大全集」(4枚組)に収録していたが、今回、カップリングに収めた。
 しかも今回初めて、プロモーションビデオもメイン曲とともにカップリング曲も制作している。いずれも本人が出演する。こうしたことからも、原田の今作への力の入れようがうかがえる。

 大阪では11月頃に恒例のコンサートを開催する予定で、大舞台で「無情の波止場 / 我愛妳」を聴かせてくれる。






[原田悠里 オフィシャルサイト]
http://www.kitajima-music.co.jp/yuri/
[原田悠里 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=10099






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