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福田こうへい(キングレコード)  芝居と歌で泣かせた特別公演 「母ちゃんの浜唄」  大阪・新歌舞伎座9月公演 [舞台]

◆鰯も7日で鯛になる―。福田こうへい特別公演の芝居「母ちゃんの浜唄」で、まだ幼い主人公こうへいは、毎日の晩ご飯のおかずが鰯なのに飽き飽きとしていた。その母・はるが、いつもそう言い聞かせていた言葉である。高度成長期の昭和時代を象徴するかのような言葉でもある。福田こうへいはデビュー5年で、鯛ならぬ売れっ子歌手の仲間入りを果たしている。2部の福田こうへいコンサートでは、30万枚超の大ヒット曲「南部蝉しぐれ」から2017年9月27日に発売される新曲「道ひとすじ」まで全14曲を歌った。公演は9月21日まで。

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新歌舞伎座では3度目の公演となる福田こうへい特別公演


 今回の芝居は昭和30年代後半の東京を舞台に、中学を卒業したばかりの主人公が集団就職で岩手・宮古から上京し、時代の流れにもまれ、たくさんの悩みを抱えながらもふる里や母親を想う姿を描いている。
 主人公を演じる福田こうへいにとって新歌舞伎座公演は3度目。初陣はデビュー2年目の2015年7月である。三橋美智也の半生を綴った芝居「歌こそ我が命 ~三橋美智也物語~ 」と歌謡ショーの座長公演だった。今回はセリフは倍に増えて、笑いと涙の人情劇を見せてくれている。

 「母ちゃんの浜唄」は2001(平成13)年、主人公こうへいが東京・築地の川岸で、今は亡き母親に語りかけるシーンから始まる。そして場面は一気に昭和30年代のふる里・宮古へ。はるは魚市場に捨てられた鰯を集めて、売り歩いていた。今回の公演に合わせて福田が2017年2月に出したシングル「母ちゃんの浜唄」を基に構成されたものである。


 上京したこうへいは築地近くの新富町にある乾物店で働いる。
 それから数年後、田舎から出てきた母親を主人公のこうへいが、その田舎者ぶりが恥ずかしくて、岩手弁でまくし立てるように追い返えしてしまう。
 若い男の子にはありがちである。もちろんこうへいの本心ではなかったのだが、仕方なく帰って行く母親の姿に、涙をこらえる人たちも。

 それでも息子の行く末を心配してやまない母親だったが、しばらくして亡くなってしまう。それが主人公にとって母親と話す最後となるのであるから、さらに観客の涙を誘わないはずがない。

 新歌舞伎座による事前のインタビューで福田も「せりふを口にしたら僕自身も胸が詰まり、泣きそうになってしまいました」と話しているほどである。

■ふる里に歌碑も

福田こうへい特別公演2.jpg 福田はデビュー前からステージに立っても、話す時は岩手の言葉そのままである。それはデビュー後も変わらず、福田を見る人、聴く人に一層親しみを感じさせている。
 この日の新歌舞伎座には、岩手のふる里から同じ言葉を話す人たちがたくさん応援に駆けつけ、ペンライトを振っていた。その生まれ育ったふる里には、福田の歌碑が建立されることが決まっているという。

 2部のコンサートではそんなふる里の民謡「外山節」(岩手・盛岡)なども披露した。

 また「母ちゃんの浜唄」「父子鷹」「北の出世船」「南部蝉しぐれ」とオリジナル曲とともに、NHK紅白歌合戦でも歌った「東京五輪音頭」、浪花を題材にした「浪花節だよ人生は」「河内おとこ節」などを歌って、ファンを沸かせていた。

 発売日は公演終了後の27日という新曲「道ひとすじ」も、一足早く聴かせた。

 さらに「身体は小さいけれど歌声は大きく届けます」と、全身で声を張り上げたり振り絞るようして歌っていた。

 福田は「(歌で)1人でも多くの人が元気になってもらえるように、これからも初心を忘れないように努力していきます」と語りかけていた。


[福田こうへい特別公演 新歌舞伎座]
http://www.shinkabukiza.co.jp/perf_info/20170901.html
[福田こうへい キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=44399






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