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キム・ランヒ(ホリデージャパン)  哀しみこらえてデビュー25周年記念ベストアルバム  18日にはチャリティーライブを開催 [インタビュー]

キム・ランヒ.jpg◆もう歌う気力がなくなった-。2017年1月、突然に歌手を廃業すると所属するレコード会社の社長に告げたホリデージャパンの歌手、キム・ランヒは、ただぼんやりとするばかりだった。彼女を韓国でスカウトして日本で歌手として育てた音楽事務所の谷田幸次社長が今年1月、がんで亡くなったのが理由だった。前年の11月には25枚目のシングル「あんた好きやねん」を出したところであった。そんなキムは大阪市内のホテルの喫茶室で、亜樹広俊ホリデージャパン社長の必死の説得に、歌手を続けることを決めた。今年5月には16曲を収録した「ベストアルバム」を出している。デビュー25周年を記念したもので、キムは「谷田さんの追悼盤」だという。







 キム・ランヒは1993年5月、吉幾三が作詞・作曲した「釜山」で徳間ジャパンコミュニケーションズからデビューしている。彼女を日本に連れてきたのはアイドルグッズなどを作って販売する出版会社を経営していた谷田であった。彼が韓国のライブハウスで歌うキムを見て、日本で新人歌手を育てたい、と説得したのだという。
 彼女のいとこは、韓国で谷田が手がけるグッズの製造に携わっていたが、それが谷田とキムが出会うきっかけであった。

キム・ランヒ ベストアルバム.jpg そんなこともあってキムの家族と谷田は長く親しい付き合いをしていたのだが、キムは「財布も持たずに、コンパクトとリップクリームなどを小さなバックに放りこんで、ほぼ家出同然に日本にやって来た」のだった。その翌日には、神戸市にあるラジオ関西の番組に出て、パーソナリティーの真似ごとをしている。デビューする1年前のことであった。もちろん日本語も片言であったのは言うまでもない。谷田の破天荒さがよくわかる出来事であった。

 そんな谷田によって、キムは日本で歌手デビューすることになる。しかも3年後には「まったく知らされないで、いつの間にか徳間からキングレコードに移籍していた」(キム)と、96年にはキングレコードから「泣き酒ですから」を出し、3年間在籍している。
 その後はガウスエンタテインメント、再び徳間ジャパンコミュニケーションズを経て、2012年からはホリデージャパンに移籍している。
 その移籍第1弾が25周年記念「ベストアルバム」にも収録されている、在阪作詞家、もず唱平による「銀座のタンポポ」(作曲・平尾昌晃、編曲・溝淵新一郎)であった。

 すべて谷田と共に歩んできた25年で「あっという間の出来事だった」とキムは振り返るが、彼がいなくなった空虚感はなかなか癒されない。
 「25年間でやることはやってきたし、1人では歌手は続けていけない。ピリオドを打って、ゆっくり休むつもりでいました」
 それでもホリデージャパンの亜樹社長に慰留されたキムは、今再び気丈に歌い続ける。
 「お前、根性だけは凄いな、と谷田さんは言ってくれました。天井が回るほど熱があっても顔は笑って、カラ元気を出して、仕事に穴を開けたことはありませんでした。これからも変わらずに頑張って歌っていきます」

■大阪の女

キム・ランヒ あんた好きやねん.jpg 6月18日には今回で5回目になるチャリティーカラオケ・ライブショー「東日本大震災復興支援 風化させない愛の輪」を大阪・東心斎橋の中華レストランで開く。キムが新曲の「あんた好きやねん」をはじめオリジナル曲を歌う歌うほか、一般参加の希望者によるカラオケショーやオークションが盛り込まれており、売上の一部は読売新聞・光と愛の事業団に寄付し、被災地の復興に役立ててもらう。
 25日にはNHK大阪ホールで開かれる宮路オサム、加門亮などホリデージャパンの歌手22人が出演する歌謡イベントにも出演することになっている。

 谷田が最後にプロデュースした25枚目のシングル「あんた好きやねん」は、作詞・作曲が秋浩二、編曲は猪股義周。「昭和の雰囲気を感じさせてくれる楽曲で、聴きやすく覚えやすい歌です」(キム)。
 キムにとっては「大阪純情」(1994年)「あんたの大阪」(1999年)に次ぐ、18年ぶり3枚目の大阪ものである。来日してずっと大阪に住み続ける彼女にとっては、意外とも思えるほどに大阪ものが少ないことに気が付く。


 ♪ 二度とあんたに 逢えないことは ~ わたし わかっているけれど あんた・あんた・あんた 好きやねん ~ と歌う新曲「あんた好きやねん」は、まるで谷田への別れのメッセージでもあるようだ。


[キム・ランヒ オフィシャルサイト]
http://www.sennen.co.jp/kimranhi01.htm
[キム・ランヒ ホリデージャパン]
http://www.holiday-japan.co.jp/menu/artist_ka5_kim.html






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