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鳴門家寿美若(テイチクエンタテインメント)  「舟唄やんれ」 きょう発売  河内の伝承芸能ヤンレー節をベースにした哀切感たっぷりな歌謡曲 [インタビュー]

鳴門家寿若.jpg◆鳴門家寿美若 = 写真・左 = の「舟唄やんれ」が、6月20日、テイチクエンタテインメントから発売される。大阪府八尾市に古くから伝わっている河内音頭のひとつで哀愁漂う「ヤンレー節」をベースに、大ヒット曲「花街の母」で知られた作詞家もず唱平、作曲家三山敏によって歌謡曲版に仕上げた。新設されたテイチクの大阪制作宣伝室による期待の第1弾作品でもある。6月20日は大阪発流行歌ライブ(大阪・心斎橋、BIGCAT)、21日はKOBE流行歌ライブ(神戸・三宮、上新電機J’sホール)、23日には八尾・渋川神社の大盆踊り大会で、それぞれ新曲「舟唄やんれ」を披露する。










 哀調感あふれ、ゆったりと流れるメロディ。これが河内音頭のひとつだ、と誰が思うだろうか。むしろ富山・八尾(やつお)に伝わるおわら風の盆にどこか似ているところさえ感じさせる。
 大阪市の職員をしながら、夏の盆踊りでは音頭取りを務めるほど河内音頭が好きだったという寿美若が、退職して5年、満を持して八尾の伝統芸能ヤンレー節を取り入れた「舟唄やんれ」を世に問う。

 この歌は2003年に一度、日本クラウンの成世昌平が自らのアルバムに収録して歌っている。民謡出身の張りのある成世の歌と違って、寿美若の声は切なさを感じさせ、悲しげに伝わってくる。初めて聴く人たちを不思議と虜にさせる魅力がある。


 寿美若がヤンレー節に出会ったのは26歳の時だった。彼は地元の八尾市植松地区だけで歌われているという音色に引きつけられて、唯一人の伝承者であった当時91歳の池上すえ吉さん(故人)を植松の自宅へ訪ねて、教えを請うた。

原稿サイズ.jpg河内音頭は大阪の伝統文化である。その発祥の地である八尾には、地域ごとに異なった音頭があったという。寿美若が音頭取りを務めるヤンレー節もそのひとつだ。起源は江戸中期頃だと言はれている。しかし大正後期から受け継ぐ人たちが減り始め、寿美若が池上さんを知った時には絶滅寸前の状態にまでなっていた。

 「何とも言えない心洗われるようなメロディーと歌詞。この河内の文化をなくしてはならないといった想いから駆けつけました。池上さんは3度歌って聴かせてくれました。譜面も歌詞もありません。すべて耳で覚えました」

 仕事が終わった夜、太鼓を自転車に積んで自宅近くの大和川の川原へ行っては、覚えたヤンレー節の練習を繰り返した。1回30分ほどでしたが「不審に思った警察官からは、気を付けてくださいよ」と励まされたこともあった。
 暗唱して現代に合うリズムにするのには2年ほどかかったというが、ようやく八尾市内の盆踊りで披露できるようになった。

 「聴いたことないなぁ、という声がほとんどでした。しかし心地よい音色に、自然と皆さんが合わせて踊り始めていました。盆踊りには決まった形の踊りはありません。思いおもいに踊れば良いのであって、ヤンレー節だからこれ、といった形はなく、誰でも参加できるのが良い点ですね」



 実は一昨年、寿美若は浪速のレーベルであるシュライカーからCD「寿美若のヤンレー節/舟唄やんれ」を出している。大阪市内で開かれた盆踊りの場でそれを、関西の音楽関係者にも披露した。

 それをプロデュースしたのは作詞家もず唱平だった。30数年前に初めてヤンレー節に接して、その魅力に取りつかれていたもずは、後世に残すべき財産であるとしてCD化の話を持ちかけていた。当時公務員だったことから寿美若は断っている。

 もずは一端、自らの門下生である成世昌平のアルバムに入れたが、退職をきっかけに寿美若が「自分に歌わせてほしい」と頭を下げて出来あがったのが、シュライカー版の「寿美若のヤンレー節 / 舟唄やんれ」であった。
それから2年間、寿美若はプロ歌手のステージを見続けて、メジャーデビューへの準備を重ねてきた。


 65歳でデビューを果たした寿美若は「ヤンレー節は覚えやすいメロディーで、自由に替え歌にしても歌え、ホームパーティーでも楽しんでもらえます。それを通して河内を全国の人たちに知ってもらえるとうれしいです」と意気込みを見せる。
 毎年12カ所ほどで盆踊りで歌っている。今年も6月23日の八尾市の渋川神社での新曲「舟唄やんれ」の発表会を兼ねた盆踊りを皮切りに、8月まで地元で歌うことになっている。


[鳴門家寿美若 テイチクエンタテインメント]
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/narutoya/


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